「君へ」

 

 

「君へ」

 

 

辛いときは耐えて耐えて、自分のものにしてしまえばいい

泣きたいときは泣いて泣いて、すっきりしてしまえばいい

笑いたいときは笑って笑って、好きなだけ満足すればいい

全て君の問題

君らしくあれ

 

 

「奇跡という存在」

 

 

「奇跡という存在」

 

 

奇跡は信じない?

偶然は信じるのに?

言うまでもなく

奇跡とは偶然だ

都合の良い偶然を人は奇跡と呼び

都合の悪い偶然を人は不幸と呼ぶ

つまり奇跡とは偶然であり不幸でもある

全て等価値

奇跡=偶然=不幸

偶然は信じられるだろう

人生は不幸ばかりだろう

なのに奇跡は信じない?

偶然の存在は信じるのに?

不幸の存在を否定しないのに?

言うまでもなく

奇跡は存在する

偶然が存在するからだ

不幸が存在するからだ

結局どれもこれも偶然

奇跡も不幸も言い方を変えただけ

偶然を言い換えただけ

奇跡も不幸もありゃしない

そこには偶然が存在するだけだ

 

 

「一炊の夢」

 

 

「一炊の夢」

 

 

私の生は一炊の夢

貴方の膝で眠る今も

そして、これからも

醒めることのない

夢であってほしい

願わくば、ずっと

あなたの膝の上で

 

 

「bedにて」

 

 

「bedにて」

 

 

耳鳴りのする

この部屋を

鼓動を感じる

この部屋を

首に虫が止まる

この部屋を

宇宙から眺める宇宙人よ

なんて俺らは

ちっぽけな存在なんだろう

 

 

「恐れ」

 

 

「恐れ」

 

 

目を閉じている暗闇の中で

しかし私は目を開いている

光の霧がモヤモヤと形を変え

光の点が直線を描く中

私の目には

見えないはずの現実が見える

それは目を閉じながら見える映像

存在しない仮想の世界

そこで私は

在りもしない現実を描き

在りもしない現実に恐怖する

目を開けば

そこには恐れるものなんて何もない

誰も私のことなんて気にしていない

目を閉じていることも

空想の現実に怯えていることも

誰も知らない

 

 

「冬の朝」

 

 

「冬の朝」

 

 

金網越しに見る

朝日に照らされた街

まるで違う世界を見ているような

その景色

ずっと見ていたい、その瞬間も

長くは続かない

写真に撮っても

紙に描いても意味はない

その時感じたものは

頭にしか残せない

小さい穴がいくつも開いた

記憶という名の袋にしか

入れておける場所はない

 

 

「BODY 人間の証明」

 

 

「BODY 人間の証明」

 

 

弱さへの恐れこそ人間の宿命

弱さゆえの妬みこそ人間の証明

弱さが嫌なら強くなればいい

気が済むまで強くなればいい

強さへの妬みこそ人間の宿命

強さへの憧れこそ人間の証明

どんなに強くても死ぬ時は死ぬ

どんなに弱くても生きる時は生きる

強いから生きていけるわけではなく

弱いから死んでいくわけでもない

弱くても強くても人間は人間

強く生き 弱く死ぬ

弱く生き 強く死ぬ

人間の証明

 

 

(2017年8月18日(金) 改題)

「真冬の夜の希望(ユメ)」

 

 

「真冬の夜の希望(ユメ)」

 

 

それは暖かい夜だった

寒さをこらえる私の希望だった

希望とは何か

それは耐える中で思い描く光景

寒い日々の中に突然現れる

暖かい夜のごときもの

春の夜の空気は

草木の匂いがすることを思い出し

これから来る季節を思い描く今

私は、希望の中にいる

 

 

「後悔」

 

 

「後悔」

 

 

後悔とは復習なのか

だから記憶に残るのか

何回も何回も後悔して

記憶に残り続けるのか

いつまでも忘れないのか

なら、思い出さなければ消えるのか

それは後悔しなくなったということか

それでは本末転倒だ

消えないから後悔だ

では、後悔とは何だ

すればよかった、しなければよかったと思うことだ

それは消すべきものなのか

忘れるべきものなのか

後悔とは