「自分と時間」
無限に続き、無限に広がる階段
その果てしない階段に並ぶのは
生まれてから死ぬまでの、すべての瞬間の自分
赤ん坊だった自分と、魂が消えるまでの自分
過去から未来に続いていく、連続した自分
そのどれもが自分
今この瞬間、未来も過去も同時に存在している
今この瞬間、未来も過去も同時に存在している
今の自分が、一段上の自分になるわけではない
階段に居る、すべての瞬間の自分の
ある一瞬に、ふと気付くだけ
階段に居る自分に、ふと気付くだけ
自分に気付かない赤ん坊は
すべての瞬間の自分が見えている
階段の途中にいる、連続した自分
それが自分だと気付かないままに
だから泣いたり、笑ったりするんだ
階段に並ぶ、色んな自分を見ながら
泣いたり、笑ったりするんだ
階段の途中に居るということ
自分が、ただ居るということ
そこに意味なんてない
どんな金持ちも、どんな貧乏人も
階段の途中に、ただ居るだけ
無限に比べて、一瞬でしかない長さ
そんな階段の途中に、ただ居るだけ
だから、意味を探すんだ
その瞬間に、その位置に
自分が居るということ
その意味を、探すんだ