「木」

 

 

「木」

 

 

人は皆、人類という木に生を受ける

葉として、果実として、あるいは樹皮として

木の一部と成る

瑞々しく、生を全うするそれらは

雨に打たれ、風に吹かれ、あるいは雪に降られて

いつの日か脱落する

一度、木を離れたものは

風に舞い、土に溶け、あるいは鳥についばまれ

同じ生を受けることはない

木は、刻一刻と変わり続け

新しい生を、生み続ける

人類という、その木は

 

 

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