「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」

 

「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」

 

軽いのを見たくて探していたときに、「あー、そういえば・・・」と見てなかったことを思い出して見ることにした。
事前知識として相当なイロモノであることは分かっていたけれど、思っていた以上に自由にやりきったなぁという印象。

まず、初回の説明文。

『【第1話】 仁義なき排泄 ダテンシティで人々が便器に食われる怪事件が多発する。』

この一文でこの作品がどういうものか分かろうというもの。1話目から主人公のベッドシーンとトイレシーンが見られるアニメってほかにあるのだろうか・・・。

下ネタ連発のアニメといえば生徒会役員共などもあり、今となっては特別珍しいということもない。
ただ、大抵はそういう原作があってアニメ化するのだろうし、オリジナルでこういうのは割と珍しい試みだと思う。

例えば下ネタ連発の漫画があったとして、それでも人気が出たのなら、たとえ放送コードぎりぎりでもアニメ化しようという話になるのであって、オリジナルで出すのは結構冒険だったんじゃないかなと思う。
グレンラガンの勢いがあった頃のガイナだからできたのだろうか。実際、制作にもグレンラガンのスタッフが多いとのこと。

内容は一回二話構成、基本的に各話完結のドラえもん的な構成。
以下、かいつまんで各話の感想など。

シリーズ前半のうちアクションと演出で魅せたのは1話と11話、うまいなぁと思ったのは6話だった。
1話は初回ってことでインパクト強かったのもあるけど、テンポがすごく良くて見てて楽しかった。

2話以降は下ネタ全開にしつつ本筋のストーリーとは関係ない「遊び」感丸出しで、それはそれで面白かったけど、ちょっとテンション下がったかなという感じ。
その分、映画のパロディを盛り込んでいてそれはそれで面白かったし、中でも6話の兵士の話は思わずニヤッと。

とはいえ、どのエピソードも大概で、特に9話の鼻クソの話は飛び抜けてヒドかったけど、その次の10話は下ネタ控えめなのに違う意味で見るの辛くなってきちゃったかな。ちょっと毛並みが違いすぎた。

それで、ようやく本筋が進んだのが11話。派手で割と真剣な戦闘シーンは「これを待ってた」って感じ。

ライバルが登場しつつ折り返しに入った後半は、ブブキ・ブランキの小松田大全がコンテと演出を担当した15話のテンションが良かった。トムクルーズっぽさが出てて「ほんとに下らねー」っていう笑い。

17話は珍しくシリアス(?)展開で、最初はどういう顔で見ていればいいのか分からなかったけど、でもちょっといい話。ゴーストも好きな映画だしね。といってもクソ全開だったのは間違いないんだけど。

19話~21話は多分、シリーズ通して一番意味不明だと思う。考えるな感じるんだ系。マサルさんで言うところのめそ・・・的な。この例えは古いかもしれない。

面白い回は多々ありつつも一番好きだったのは終盤の24話。派手でもないし、ずっと固定カメラで二人を映しているだけなのに、これが全然飽きない。二人の「なんか楽しくなってきた」的なテンションとか、ブリーフの「ギークっぽい男ってこうだよね」的な残念さとか、本当に見ていて楽しかった。

全編通して言えることだけど、音楽がとても良い。ミュージックチャンネルで流れそうなPV風の22話なんかも音楽を前面に出していたし、エンディングの曲もペルソナ4のopを思い出させるようないい雰囲気だった。

と、まぁそんな感じでスト-リーはあるんだかないんだかって感じで進んでの最終回だったけど、ラストは衝撃的、唖然とする最後だった。
おそらくは、これもまた何らかの作品のパロディなのかもしれないし、「よくあるパターン」という演出だったのかも。ただ、私個人としてはあまり好きではない終わり方だった。

下ネタなどは笑える範囲としても、そういう軽さでキャラクターの命まで扱うと笑えなくなってしまう。ジョーク作品にこういうことを言うのもどうかと思うし、ある意味、最後まで「らしさ」を貫き通したとも言えるけれど、それでも後味の悪いラストだったと思う。自由奔放で愛らしい作品だっただけに、最後ぐらいは大切にしてほしかった。

 

『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』

放送期間:2010年10月1日~12月24日
原作:GAINAX
監督:今石洋之
シリーズ構成:ギークフリート
アニメーション制作:GAINAX

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