「ウィッチブレイド」

 

「ウィッチブレイド」

 

ずっと見たいと思っていた作品。一話終わるのを早く感じ、2クールでも長いと思わなかった。

親子の関係、親になることの難しさ。親子であるとはどういうことなのか。子どもは親が思っているよりずっと大人で、それでも子どもは親を欲する。それは梨穂子もまりあも、そして幼い頃の母へのコンプレックスから歪んだ感情を抱いてしまった古水にも当てはまる。

物語中、誰よりも親であろうとしたのは、やはり雅音だろう。彼女の中心には常に梨穂子がいる。だが遺伝子操作で生み出され、常に自分の気持ちを客観的に観察していた玲奈は、自身の子供に接することで「理解不能な感情」を抱き、鷹山もまた、梨穂子と打ち解けると笑顔を見せるようになる。

生みの親か、育ての親か。この作品は、そのどちらも否定していない。絆とは見えない「理解不能」なところにあるけれど、でも確かに存在する。それがこの作品の語りたかったことではないか。

予告で雅音と梨穂子が手紙を交わすという演出は、予告でありながら本編の背後にある二人の心情の吐露でもある。全編を通して言えることだが、言葉が軽くなく、慎重に選んでいる印象を受けた。上辺だけの言葉ではないから、考えさせる。

温かくて切ない。面白さの理由は、そこにあるのだろう。

 

「お前たちは、唯一無二の親子だった」(14話)

「お前が大好きなんだよ、ママは」(15話)

 

『ウィッチブレイド』

放送期間:2006年4月~9月
原作:Michael Turner(Top Cow Productions)
監督:大橋誉志光
シリーズ構成:小林靖子
脚本:小林靖子、吉村清子、井上敏樹
アニメーション制作:GONZO

 

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